フルリモートで働いてみて、実際に感じたデメリット3つ

フルリモートのメリット・デメリット

フルリモートでの勤務を始めた当初は、「毎日の満員電車に乗らなくて済む」「通勤時間がなくなる」「朝もギリギリまで寝ていられる」といったメリットばかりに目が向いていました。実際、通勤にかかっていた時間やストレスがなくなったことは大きなメリットであり、フルリモートに移行して良かったと感じる部分でもあります。

しかし、どんな働き方にもメリットとデメリットがあります。フルリモートも例外ではなく、実際に働いてみることで初めて気付く不便さや難しさもありました。

フルリモート勤務に興味がある方は、「自由そう」「楽そう」というイメージを持つことが多いかもしれません。しかし、実際の働き方をイメージするためには、デメリットについても知っておくことが大切です。

今回は、私がフルリモート勤務を経験して実際に感じたデメリットを3つご紹介します。

デメリット1:気軽に質問しづらい

まず感じたのが、仕事上の疑問を気軽に質問しづらいことです。オフィス勤務であれば、隣や近くにいる先輩へ「少しお時間いいですか?」と声をかけて確認できる場面が多くあります。しかしフルリモートでは、基本的にチャットやオンライン会議を利用することになります。

もちろん質問自体はできますが、相手の状況が見えないため、「今聞いて大丈夫だろうか」と気を遣うことが増えました。特に入社直後や未経験の業務に取り組む際には、分からないことが次々と出てきます。

質問が1回だけならまだしも、続けて何度も確認したい場合には、「また聞いてしまっていいのだろうか」と遠慮してしまうこともあります。その結果、一人で悩む時間が長くなり、業務効率が落ちてしまうケースもありました。

フルリモート環境では、質問しやすい文化や仕組みが整っているかどうかが非常に重要だと感じています。

デメリット2:特に若手では「見て学ぶ」が難しくなる

二つ目は、先輩の仕事を見て学ぶ機会が減ることです。職場で働いていると、業務を教わるだけでなく、周囲の人の働き方から自然に学ぶことがあります。例えば、電話対応の仕方、メールの書き方、取引先とのやり取りの進め方など、マニュアルには書かれていないことを日々吸収しているものです。

しかしフルリモートでは、こうした「見て学ぶ」機会が大幅に減ります。先輩がどのように仕事を進めているのか、どのような考え方で判断しているのかが見えにくいため、暗黙知を習得しづらくなる可能性があります。

特に社会人経験が浅い方の場合、この影響は小さくないように思います。もちろん、近年ではオンラインでの教育体制が整っている企業も増えていますが、それでも実際に同じ空間で働くことによって得られる学びは少なくありません。

そのため、あまりに若手の段階から完全なフルリモート環境へ移るよりも、まずはある程度の経験や基礎的なスキルを身につけ、その後にフルリモートへ移行するという選択肢も検討する価値があるのではないかと感じています。

オンとオフの切り替えが難しく、ストレスを感じることがある

三つ目は、仕事とプライベートの切り替えが難しくなることです。以前はあまり意識していませんでしたが、通勤には単なる移動以上の意味がありました。

朝、自宅を出て会社へ向かう時間は、自然と仕事モードへ切り替わる準備時間になっています。そして退勤後に帰宅する時間は、仕事から離れてプライベートへ戻るためのクールダウンの役割を果たしていました。ところがフルリモートになると、自宅で仕事を始め、自宅で仕事を終えます。環境が変わらないため、仕事とプライベートの境界線が曖昧になりやすいのです。

私自身、業務終了後も仕事のことを考え続けてしまったり、「まだ少しだけ作業しよう」とダラダラ仕事を続けてしまったりすることがありました。その結果、常に仕事が続いているような感覚になり、精神的な疲労につながることもあります。

また、通勤や退勤で自然に歩いていたことが、実は良い運動になっていたことにも気付きました。毎日歩く機会が減ることで運動不足になりやすく、退勤後にふらふらと寄り道をするといった気分転換の機会も少なくなります(私は帰りに映画館に寄ることが結構ありました)。今振り返ると、通勤時間はストレス解消にも一定の役割を果たしていたのだと思います。

自分に合う働き方を考えることが大切

ここまでフルリモート勤務のデメリットを紹介してきましたが、だからといってフルリモートが悪い働き方だとは思っていません。

実際、私は人間関係に悩んでいたこともあり、フルリモートへ移行してからは非常に快適に働けるようになりました。職場の人間関係によるストレスが減ったことで、仕事そのものに集中しやすくなったと感じています。そのため、私の場合はデメリットよりもメリットの方が大きく、総合的にはフルリモートを選んで良かったと思っています。

ただし、何をメリットと感じ、何をデメリットと感じるかは人それぞれです。誰かにとって快適な働き方が、自分にとっても最適とは限りません。フルリモートへの転職を検討している方は、求人情報だけを見るのではなく、自分自身の性格や働き方の好み、これまでの経験なども踏まえながら、本当に自分に合った働き方なのかを考えてみることをおすすめします。

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